事例は掲載先と狙いで見る/求人マンガでCVR約2倍の例/一つの迷いに一本で答える/効果は応募の質でも測る

この記事の要点

  • 事例は掲載先と狙いで見る
  • 求人マンガでCVR約2倍の例
  • 一つの迷いに一本で答える
  • 効果は応募の質でも測る

採用マンガの事例を探すと、求人ページに載せる仕事紹介、採用パンフレットの福利厚生紹介、スカウトに添える短いマンガなど、さまざまな使われ方が見つかります。参考にするときに見るべきなのは絵柄やページ数ではなく、どこに掲載し、候補者のどの迷いに答えたかです。この2点が自社の課題と近い事例ほど、そのまま活かせます。

効果についても、「マンガにすれば応募が増える」と単純には言えません。公開されている実績では、求人マンガのコンバージョン率が約2倍になった例がありますが、それは文章では伝わりにくい仕事の具体像を、読まれる形で届けた結果です。

この記事でわかることは次のとおりです。

  • 採用マンガの事例を見るときに確認すべき点
  • 公開されている採用マンガの実績と、その読み取り方
  • 掲載先・場面ごとの採用マンガの使われ方
  • 採用マンガの効果の測り方
  • 事例を自社の採用マンガに活かす手順

採用マンガそのものの役割や構成の基本は、採用マンガの記事で整理しています。

採用マンガの事例は「掲載先」と「答えた迷い」で見る

採用マンガの事例は、完成したマンガだけを見ると「親しみやすい絵で会社を紹介している」という印象で終わりがちです。自社に活かすには、次の4点を確認します。

確認する点見るべき内容
対象新卒か中途か、経験者か未経験者か、どの職種か
答えている迷い仕事内容、職場の人間関係、働き方、福利厚生、成長の道筋のどれか
掲載先求人票、採用サイト、スカウト、採用パンフレット、SNSのどこで読まれるか
測っている成果読了率、応募への遷移、面接での反応など、何で効果を見ているか

たとえば同じ「仕事紹介のマンガ」でも、未経験者向けに入社後の立ち上がりを描いたものと、経験者向けに任される裁量を描いたものでは、場面の選び方も台詞も変わります。事例を探すときは、自社と対象・掲載先が近いものを優先してください。

公開されている採用マンガの実績

ここでは、つたわるマンガが制作に関わり、社名や内容の掲載許諾を得ている事例を紹介します。

株式会社タイミー「タイミーキャリアプラス」

株式会社タイミーの「タイミーキャリアプラス」では、求人マンガとLPマンガを活用しています。公開できる結果は次のとおりです。

指標結果
LPマンガの読了率55%
求人マンガのコンバージョン率約2倍

文章中心の求人情報では読み飛ばされやすい仕事の流れや働くイメージを、場面と会話で見せたことが、読了とコンバージョンにつながった例です。制作の経緯や狙いは、タイミー社の求人マンガ制作の事例で詳しく紹介しています。

この事例から読み取れるのは、マンガが「目立つ」だけでなく、最後まで読まれ、応募の判断材料として機能したという点です。読了率とコンバージョン率の両方を見ているため、読まれただけで終わったのか、行動まで変わったのかを切り分けられます。

株式会社シャトルロックジャパン

株式会社シャトルロックジャパンでは、働き方や福利厚生を伝える採用マンガを制作しました。求人情報、採用ページ、採用パンフレットでの利用を想定したもので、制度の一覧だけでは伝わりにくい「実際にどう使われているか」を場面で見せています。公開できる数値の実績はありませんが、サンプルはトップページの制作事例で確認できます。

福利厚生は、求人票に制度名を並べるだけでは他社との違いが伝わりにくい項目です。社員が制度を使う場面を描くことで、候補者は自分が働く姿に重ねて読めるようになります。

場面別に見る採用マンガの使われ方

特定の企業ではなく、採用マンガでよく見られる使い方を掲載先ごとに整理します。

掲載先・場面よくある内容答えている迷いページ数の傾向
求人票・求人ページ一日の仕事の流れ、入社後の立ち上がりどんな仕事か、自分にできるか短め
採用サイト入社の経緯、成長の道筋、チームの様子この会社で長く働けるか長め
スカウト仕事の要点を描いた短いマンガ読む価値がある会社かごく短い
採用パンフレット・説明会働き方、福利厚生、社員の日常実際の働き方はどうか中程度
SNS職場のあるある、社員の小さなエピソードどんな雰囲気の会社かごく短い

それぞれの使い方を補足します。

求人票・求人ページでは、候補者は多くの求人を比べながら短時間で判断します。ここでは会社の理念より、「入社したら何をするのか」を具体的に見せる構成が向いています。

採用サイトでは、応募を検討している人がじっくり読むため、入社前後の気持ちの変化や、数年後のキャリアまで描けます。載せる情報全体の整理は、採用サイトのコンテンツの記事を参考にしてください。

スカウトでは、文面を読んでもらえるかどうかが最初の壁です。仕事の要点を短いマンガにして添えると、文章だけより内容を把握してもらいやすくなります。

採用パンフレットや説明会では、制度や働き方の説明を補う役割が中心です。シャトルロックジャパンの事例のように、福利厚生を場面で伝える使い方が当てはまります。

採用マンガの効果の測り方

採用マンガの効果は、応募数だけで判断しないことが大切です。仕事の理解を応募前に進める施策なので、次のような指標をあわせて確認します。

指標見るポイント
読了率どこまで読まれたか、どのページで離脱しているか
応募ページへの遷移率マンガを読んだ人が応募に進んでいるか
コンバージョン率マンガがない状態と比べて応募率が変わったか
面接での質問の変化条件の確認から、仕事の中身についての質問に変わったか
選考辞退・入社後のギャップ「聞いていた話と違う」という理由が減ったか

数値を比べるときは、マンガを載せる前後、またはマンガのあるページとないページで比べると変化がわかりやすくなります。タイミー社の事例で読了率とコンバージョン率の両方を見ているように、読まれたかどうかと、行動が変わったかどうかを分けて測ると、改善すべき点が見えてきます。

数値だけでは理由までわからないため、面接官や現場の声も参考にしてください。候補者から「マンガで見た場面について聞きたい」といった話が出れば、判断材料として使われている目安になります。採用広報全体の効果の見方は、採用広報の事例の記事でも扱っています。

事例を自社の採用マンガに活かす手順

他社の事例を参考にしながら自社の採用マンガを作るときは、次の手順で進めると方向がぶれません。

  1. 採用課題を一つに絞る — 応募が少ないのか、応募の質が合わないのか、選考や入社後に辞退されるのかを切り分ける
  2. 届けたい候補者を決める — 職種、経験の有無、転職で迷いそうな点まで書き出す
  3. 答える迷いを一つ選ぶ — 面接でよく聞かれる質問や辞退理由から、最も多いものを選ぶ
  4. 掲載先を先に決める — 求人票、採用サイト、スカウトのどこに載せるかで、ページ数と構成が決まる
  5. 近い事例を参考にする — 対象と掲載先が近い事例から、場面の選び方や見せ方を借りる
  6. 現場の社員に内容を確認してもらう — 実際の業務と描写がずれていないかを確かめる
  7. 掲載後に効果を測り、改善する — 前の章の指標で変化を確認し、台詞や構成を調整する

特に3番が重要です。一本の採用マンガに会社の魅力をすべて詰め込むと、どの候補者にとっても焦点の定まらない内容になります。一本のマンガで一つの迷いに答えることが、事例に共通する基本です。

まとめ

採用マンガの事例と効果の要点は次のとおりです。

  • 事例は絵柄より、掲載先と答えている迷いで見る
  • 公開実績では、求人マンガのコンバージョン率約2倍、LPマンガの読了率55%という例がある
  • 求人票は仕事の具体像、採用サイトは成長の道筋、スカウトは要点、と掲載先で内容を変える
  • 効果は応募数だけでなく、読了率や面接での質問、辞退理由の変化で見る
  • 一本のマンガで一つの迷いに答える

つたわるマンガでは、求人票・採用サイト・スカウトに使う採用マンガを、生成AIとプロのデザイナーの組み合わせで制作しています。基本料金は1ページ3〜5万円(税込33,000〜55,000円)で、用途・ページ数・仕様に応じて個別にお見積もりします。費用の考え方は採用マンガの費用の記事でも解説しています。「自社の採用課題にマンガが合うか知りたい」という段階のご相談でも構いません。サンプルマンガの制作も無料で承っていますので、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

よくある質問

採用マンガの事例は、どこを見て参考にすればよいですか?

絵柄やページ数より、「どこに掲載されたか」と「候補者のどの迷いに答えたか」を見ます。同じ採用マンガでも、求人ページで仕事の流れを見せるものと、採用パンフレットで福利厚生を伝えるものでは構成がまったく違います。自社の採用課題と掲載先が近い事例を選ぶと、形だけ真似て終わらずに済みます。

採用マンガにはどんな効果が期待できますか?

文章だけの求人情報より、仕事内容や働き方の具体像が伝わりやすくなる点が中心です。公開されている実績では、株式会社タイミーの「タイミーキャリアプラス」で、求人マンガのコンバージョン率が約2倍、LPマンガの読了率が55%という結果が出ています。ただし効果は掲載先や内容によって変わるため、自社でも測定しながら改善することが前提です。

採用マンガの効果は、応募数だけで判断してよいですか?

応募数だけで判断すると見誤ることがあります。採用マンガは仕事の理解を応募前に進める施策なので、読了率や応募ページへの遷移率に加えて、面接での質問の変化、選考辞退や入社後のギャップが減っているかもあわせて確認します。