用途で読者と構成が変わる/最初に用途を1つに絞る/載せる場所から逆算する/依頼先は企画力で選ぶ

この記事の要点

  • 用途で読者と構成が変わる
  • 最初に用途を1つに絞る
  • 載せる場所から逆算する
  • 依頼先は企画力で選ぶ

ビジネス漫画制作を検討するとき、最初に決めるべきなのは絵柄でもページ数でもなく、何の用途で、誰に読ませるかです。採用、営業、PR、サービス説明では、読者も読む場面もまったく違います。用途が曖昧なまま作り始めると、きれいに仕上がっても成果につながらないマンガになりがちです。

結論からいえば、ビジネス漫画は「用途を1つに絞り、掲載する場所から逆算して構成を決める」ことで機能します。依頼先は絵の上手さより、この設計を一緒に考えられるかどうかで選びます。

この記事でわかることは次のとおりです。

  • ビジネス漫画が企業で使われる主な4つの用途
  • 用途ごとの読者・構成・掲載場所の違い
  • B2Bの商材でマンガを使うときの考え方
  • 制作会社に依頼するときに確認しておくこと

ビジネス漫画が企業で選ばれる理由

企業が伝えたい情報の多くは、文章にすると長く、読み手にとっては自分に関係があるのかどうかが分かりにくいものです。求人票の「風通しのよい職場」、サービス資料の「業務を効率化」といった言葉は、どの会社も使うため差がつきません。

マンガは、こうした抽象的な言葉を具体的な人物と場面に置き換えられます。読み手は登場人物の状況に自分を重ね、「この会社で働くとこうなる」「このサービスを入れるとこう変わる」と想像しやすくなります。

ただし、マンガにすれば何でも伝わるわけではありません。マンガが得意なのは、変化の前後や感情の動きを見せることです。細かい数値の比較や仕様の一覧は、表や文章のほうが向いています。ビジネス漫画制作では、マンガで見せる部分と、文章で補う部分を切り分けることが出発点になります。

採用・営業・PR・サービス説明の4用途を比べる

企業がマンガを使う場面は、大きく4つに分けられます。用途によって、想定する読者と描くべき内容が変わります。

用途主な読者描く中心主な掲載場所
採用応募を迷っている求職者仕事内容、1日の流れ、職場の雰囲気求人票、採用サイト、スカウト文面
営業導入を検討している担当者・決裁者課題、導入後の変化、社内での説明材料営業資料、提案書、商談後のフォロー
PR自社をまだ知らない一般の読者事業の背景、取り組みの理由、会社の姿勢会社紹介ページ、SNS、広報資料
サービス説明サービスを使い始める・比べている人使い方、利用の流れ、よくあるつまずき漫画LP、Web広告、ヘルプページ

採用で使う場合

採用マンガでは、求職者が応募前に抱く不安に答えることが目的です。入社後に何をするのか、どんな人と働くのか、未経験でもついていけるのか。こうした疑問に、実際の社員をモデルにした場面で答えます。詳しい構成は採用マンガの作り方で整理しています。

営業で使う場合

B2Bの営業では、マンガを読むのは商談相手だけではありません。担当者がその資料を社内に回し、上司や決裁者に説明する場面があります。そのため、担当者が社内で説明しやすい形にしておくことが大切です。課題、導入の判断、導入後の変化という順番で描くと、稟議の流れに沿った資料になります。

PRで使う場合

PRでは、まだ自社に関心のない読者に、事業の背景や取り組みの理由を伝えます。商品を売り込むより、なぜその事業をしているのかを物語として見せるほうが読まれます。広報での使い方はPR漫画の活用方法にまとめています。

サービス説明で使う場合

サービス説明では、読者はすでにある程度の関心を持っています。知りたいのは「自分の場合はどう使うのか」です。利用の流れや、つまずきやすい点をマンガで先回りして見せると、問い合わせや申し込みの前の迷いを減らせます。LPに使う場合の構成は漫画LPの構成と効果の見方で解説しています。

用途を決めたら、掲載場所から構成を逆算する

同じ用途でも、どこに載せるかで適した長さや見せ方が変わります。構成を考える前に、次の順番で条件を固めておくと、制作が進めやすくなります。

  1. 用途を1つに決める(採用・営業・PR・サービス説明のどれか)
  2. 読者を1人に絞る(年齢や職種より、どんな状況で何に迷っているか)
  3. 掲載場所を決める(スマートフォンで縦に読むのか、資料の中で見せるのか)
  4. 読み終えたあとの行動を決める(応募、問い合わせ、資料請求など)
  5. マンガで見せる部分と、文章で補う部分を分ける

特に3つ目は見落とされがちです。SNSや広告では最初のコマで目を止める必要があり、営業資料では1ページ単位で内容が完結しているほうが使いやすくなります。掲載場所が決まらないまま作ると、あとからサイズや分割の調整が発生し、修正の手間が増えます。

複数の用途に使いたい場合も、まず1つに絞って作り、効果を見てから広げるほうが確実です。1本で全員に向けた話を作ると、どの読者にとっても自分ごとになりにくくなります。

B2Bの商材でマンガを使うときの考え方

B2Bマンガは、一般消費者向けのマンガとは読まれ方が違います。読者は個人の好みではなく、業務上の判断のために読みます。そのため、次の点を意識して構成します。

  • 登場人物を読者の立場に合わせる — 現場の担当者なのか、管理職なのか
  • 課題の描写を具体的にする — 業界の担当者が「うちもそうだ」と思える場面を選ぶ
  • 誇張を避ける — 導入しただけで全てが解決する話は、かえって信頼を損ねる
  • 判断材料を文章で添える — 料金や仕様、導入手順はマンガの外で補う

B2Bの商材は、仕組みが複雑で導入後の姿を想像しにくいものほど、マンガとの相性がよくなります。反対に、価格や性能だけで比べられる商材では、マンガより比較表のほうが役に立つこともあります。

ビジネス漫画の制作会社を選ぶときの確認点

ビジネス漫画を外注するとき、依頼先によって対応する工程が異なります。作画だけを請け負うところもあれば、課題の整理や構成づくりから一緒に進めるところもあります。社内に企画を書ける人がいない場合は、構成(ネーム)の段階から入れる依頼先を選ぶことが重要です。

依頼前には、次の点を確認しておきます。

確認すること理由
どの工程から対応するか企画を自社で用意するかどうかで、総額と負担が変わる
同じ用途の実績があるか採用と営業では、構成の考え方が違う
修正の範囲と回数社内確認で修正が出たときの対応が変わる
利用権の範囲採用サイト、広告、資料など、複数の場所で使えるか
資料の扱い社外秘の情報を渡す場合、目的外利用や学習利用がないか

依頼先の種類と比べ方は漫画制作会社の選び方で、依頼前に決めておくことは漫画制作依頼の進め方で詳しく扱っています。依頼後の工程は漫画制作の流れを参考にしてください。

つたわるマンガでのビジネス漫画制作

つたわるマンガは、生成AIとプロのデザイナーを組み合わせた企業向けのマンガ制作サービスです。採用マンガ、会社紹介・事業紹介、商品・サービス紹介、漫画LP、Web広告・SNS広告のクリエイティブ、営業資料・説明資料などの用途に対応しています。

基本料金は1ページ3〜5万円(税込33,000〜55,000円)で、用途・ページ数・仕様に応じて個別にお見積もりします。従来のフルオーダーの外注と比べてコストは1/2以下、納期は最短3日です。

納品したマンガの利用権(商用利用を含む)は、原則としてお客様に帰属する形で提供しています。お預かりしたデータは制作目的にのみ利用し、学習には利用しません。NDAにも対応しています。お客様の既存キャラクターを元にした制作や、代理店・制作会社と並走してマンガ制作部分のみを担当する形にも対応できます。

実際の制作の進み方は、タイミー社の求人マンガ制作の事例で紹介しています。

まとめ

ビジネス漫画制作で押さえておきたいのは、次の3点です。

  • 用途を1つに絞る — 採用・営業・PR・サービス説明では、読者も構成も違う
  • 掲載場所から逆算する — どこで、どう読まれるかで長さと見せ方が決まる
  • 依頼先は企画力で選ぶ — 絵の上手さより、誰に何を伝えるかを一緒に考えられるか

「自社の場合はどの用途から始めるべきか」といった段階のご相談でも構いません。つたわるマンガでは無料でサンプルマンガを制作していますので、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。1営業日以内にご返信いたします。

よくある質問

ビジネス漫画は、1本で採用にも営業にも使えますか?

使えなくはありませんが、おすすめしません。採用と営業では読者も読む場面も違うため、両方を狙うと誰に向けた話なのかがぼやけます。まず用途を1つに絞って制作し、効果を確かめてから別の用途に広げるほうが、結果的に無駄が少なくなります。

B2Bの商材でもマンガは効果がありますか?

商材が複雑で、文章や図だけでは導入後の姿を想像しにくい場合に向いています。担当者が社内で稟議を通すための説明資料としても使えます。一方で、価格や仕様だけで比較される商材では、マンガより比較表のほうが適していることもあります。

ビジネス漫画の制作費用はどれくらいですか?

依頼先や仕様で大きく変わります。つたわるマンガの基本料金は1ページ3〜5万円(税込33,000〜55,000円)で、企画設計から仕上げまでを含みます。用途・ページ数・仕様に応じて個別にお見積もりします。